ボンジョルノ!
海外携帯電話モベルの西郷です。
昨日は、買ったお肉をすぐ横で焼いて食べるというちょっと変わったお肉屋さんに行ってきました。
主人が炭火で焼いたお肉もとっても美味しかったのですが、イタリア人が次から次へとお肉を抱えてやってきて、あーでもない、こーでもないと言いながらお肉を焼いているのを見るのが楽しかったです^^
さて今イタリアはバカンスの真っ最中ですが、皆さんは夏休み、いかがお過ごしですか?
学校の夏休みは6月から3か月間、大人は8月は仕事をしないという人も多いイタリアの夏。8月にミラノなどの大都市に行くと本当に人がいなくてびっくりします(経験あり)
ちらほら人は見かけるのですが、活気もないしエリアによってはゴーストタウンのよう。
みんな海や山へバカンスに行って、本当に街からはいなくなるのです。
(ちょっとお盆の時の東京のようでもあります)
■イタリアと日本のGDPなぜ同じ?
今日、バカンスに関してちょっと気になる記事を見つけました。リンク先の記事では、こんなに休んでいる伊人と休んでいない日本人で、一人当たりの労働生産性が変わらないというもの。
【悲報】バカンス満喫中のイタリアと日本の一人あたりのGDPがほぼ変わらない件
<1人あたりのGDP>
日本:3万6230ドル(20位)
イタリア:3万5219ドル(21位))
この結果、ちょっとショックですが、冷静に身近のイタリア人をみていると少し納得。
仕事に関してイタリア人は、手際も要領もよく、普段はおしゃべりばかりでも
ラストスパートのかけ方がものすごいです。
■どうしてそうなるの?
でもいったいどうしてこのような結果になるのでしょうか?
せっかくイタリアにいるのですから、
私がイタリアにいて思うことを書いてみたいと思います。
バカンス中のイタリア人を見ていて感じるのは、
お休みの間きちんと体を休め、心からリフレッシュして
“自分を大切にすること”が、普段能力を発揮できることに
つながっているのではないかということです。
さらに長いバカンスは、大人になるとなかなか取れなくなる
自分自身と向き合う貴重な時間でもあります。
いつもより少しゆったりとした気持ちを持つことで、
思いがけず自分が本当にやりたかったことに気づいたり、
面白いアイデアが浮かんだりすることもあるのではないでしょうか。
そういった意味でもきちんとスローダウンして
長めの休みを取ることは大切だなと感じます。
また、長めの夏休みを家族一緒に取れるので、
その間朝から晩まで家族と一緒に過ごします。
元々家族を大切にするイタリア人ですが、いつもより長く、
そして濃い時間を家族と過ごすことで、
家族の絆がより一層強まっているようにみてます。
これは一人一人の幸福度にも影響があるのではないでしょうか。
幸福度アップや、心身共に満たされた時間が
また次のバカンスを目指して頑張ろう!となるのかもしれません。
具体的な目標があると、
やはりやる気も違ってきますよね。
■でも実は8月に働くイタリア人もいる?!
私が今いる海の街は、バカンス中のイタリア人やヨーロッパ人で溢れかえっています。バカンス客が集まるこのような海の町では、何かしらのイベントが毎晩のように開催され、昼間海にいたバカンス客が夜ショッピングを楽しむため、お店は夜遅くまで開いています。もちろんレストランも、連日休みなし。まさしく夏は一番の稼ぎ時となります。そのためここには、この時期は仕事!と割切って8月に休みなしに働くというイタリア人もたくさんいます。
この時期働く親のためのサマースクールも充実しています。知合いのお母さんは、朝園に子供を預けて、その後子どもに会えるのは、仕事が終わって帰宅する夜23時過ぎだそうです。
という訳で、イタリアにも8月に休みなしで働いている人が意外とたくさんいます!
それでは8月に働くイタリア人はバカンスをしないのかというと、
そうではありません。多くの場合9月にバカンスに行きます。
私が子供を預けている園の先生も8月いっぱいで仕事を終えたら、
インドネシアに旅立つそうです。
このように8月と9月に分けて、順番にみんなが長めのバカンスをきちんと取ることが、
もしかしたらGDPを保つことにつながっているのかもしれません。
■バカンスで脳もリフレッシュ?!
最後に、非日常を体験することは、脳疲労解消に効果的と言われているのをご存知ですか?
脳の同じとこばかり使う日常生活では、どうしても脳は疲れ気味に・・・
バカンスのような非日常を体験することで、普段使っていない脳の別の場所が働き、
疲労している場所が休まりリフレッシュできるそうです。
バカンスは、脳のリフレッシュにも大きな効果がありそうですね。
それでは皆さん、残り少ない夏を楽しんでください。
BUONA VACANA!!!!