モベル店長&スタッフ発、海外ケータイ電話事情!

SIMカードをSIMフリーの電話機で使い分けるメリット

Hello, 店長の寺島です。

SIMカードとSIMフリー電話先日の投稿(フィーチャーフォン派?スマホ派?それとも・・・)でSIMカードと電話機を別々に考える話をしましたが、今日はそれによって具体的にどんなメリットがあるのか?を紹介します。

 

SIMカードと電話機を別々に考える=ひとつの電話機で複数のSIMカードを状況に応じて使い分けることです。

そのためには、SIMフリーの電話機が必要です。
SIMフリーの電話機とは、SIMロックがかかっていない、どのSIMカードでも受付できる電話機のことです。

SIMロックとSIMロックのかかった電話機については、こちらでも書いていますので後ほど合わせて参照ください。

 

とはいっても、SIMフリーの電話機だけを購入することは、実は高い買い物です。

例えばAppleのSIMフリーのiPhone6は、2014/11/20現在、16GBで¥75,800(税別)します。

また、日本ではドコモやソフトバンク、auなどから回線契約とセットで出ている電話機を新規や機種変更で持っている人が多い状況です。

しかし、そのような電話機にはSIMロックがかかっていますので、必然的にSIMフリーの電話機を持てる機会が少ない現状です。

SIMロックの電話機では、使用する回線(SIMカード)が固定化され、状況によって通信料の負担が増してしまうというデメリットがあります。

 

ここで素晴らしいニュースです。

前々回の記事で紹介をした通り、ついに日本でSIMロック解除義務が行われるようです。
しかも、解除が無料でできるようになることにビックリしました。

これからは例えば、普段日本で使うときは電話機と元々セットの回線を使うが、それを使っては高くなる海外では別のSIMカードを使う=SIMカードと電話機を別々に考えることが実現しやすくなります。

 

それでは、ひとつのSIMフリー電話機で複数のSIMカードを使い分けるメリットについて紹介します。

全部で5つ今日は発表です。

 

1. その場、その時に一番お得な通話料や通信料で使える
最初に浮かぶのは、料金的なメリットです。

SIMカードごとに設定されている通信料は異なります。
また、使い方によっても料金は異なります。

例えば、A国に行くときはこのSIMカードで使ったほうが通話料が安い
例えば、A国でもデータ通信をするときはこっちのSIMカードがお得
例えば、B国の場合は着信料金が¥0のSIMカードが便利

というように、使う国や使うサービスごとにSIMカードを切り替えると料金を安くすることができます。

 

2. プリペイドSIMを使っている場合、急な残高不足や期限切れに即時対応できる
プリペイドSIMは基本的に料金が安い反面、面倒な問題が多くあります。

有効期限、残高不足はその中でも通話・通信が強制終了となり、大きな問題です。

もし、手持ちのSIMカードがその1枚限りである場合、有効期限や残高不足の問題を抱えると
新たなSIMカードを購入するかリチャージするまで通信手段を失います。

しかし、もう一枚のSIMカードを使える環境下でバックアップのSIMカードを持っておくことで
緊急時にも別の通信手段を確保できては無難に対応できます。

 

3. ひとつのSIMカードが一時的な回線不良になっても、別のSIMカードで回避できる
絶対に安定するSIMカードは、残念ながら存在しません。

通信回線は、ちょっとしたことで一時的な不良が発生することがあります。

そんなとき、1つのSIMカードしか頼りにできないとしたら、携帯依存の現代人はパニックになります。

しかし、バックアップのSIMカードへ切り替えができるならば、直ぐに安定した回線を利用できるようになります。

 

4. ひとつの電話機で、プライベートと仕事を区別して使うことができる
ひとつの回線を例えば仕事とプライベートの両方で使っていると、料金明細などの履歴が全てごちゃ混ぜになります。

もちろん、携帯電話機の各データも、ある程度は混在してしまいます。

お休みの間に仕事関係の連絡を受けてしまうかもしれません。

しかし、明確にこのSIMカードは仕事をするとき用、こちらはプライベート用など、SIMカードを用途毎に分けることができれば、無駄に入電やメールを受けたり、料金明細が複雑になることもありません。

また、電話機ごとに用途を分けるのではないため、持ち運びしやすい中で使い分けできます。

さらにSIMカードごとに電話帳登録をしておくことができるため、同じ電話機を使っていてもSIMカードを切り替えた段階で電話帳の内容なども切り替えにできます。

 

5. 日本用/海外用を区別して使うことができる
例えば、日本用と海外用を分けていないと、海外にいるときにまで受けたくない、日本からの雑用入電やメルマガなど含めたメール受信などにストレスを感じます。

また海外では受信でも料金が発生したり、アプリの更新が起動したりしては、データが従量課金で高額になりかねません。

プライベートと仕事を区別するのと同様、このようなケースを回避するにもSIMカードが複数使えることは大きな支えになります。

 

いかがでしたか?

もちろん、複数のSIMカードを使えることへのデメリットもあります。

ほとんどのSIMカードには毎月の基本料金もしくは前金が発生し、たとえ使わなくても料金がかかります。
そのため、できるだけ維持費がかからず使えるSIMカードでなければ使い分けることも難しくなります。

逆に維持費のかからないSIMカードであれば、安心だけでなく、無駄な費用がかからないため、結果的にどのサービスよりも安くなるとも言えるでしょう。

つまり、維持費無料の複数のSIMカードと使い分けることが、それなりに便利といえます。

この記事を書いた人: 寺島(モベル店長)

イギリスとアメリカで留学生活をした際、ヨーロッパ各国やカナダなどへ渡航。現在も海外のことには敏感で、各国の挨拶言葉を覚えることが趣味。

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