世界で一番小さい国として有名なバチカン市国は、国全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
サン・ピエトロ大聖堂 (Basilica di San Pietro in Vaticano)
カトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂。
初代ローマ教皇である、聖ペテロの殉教の地に建てられたと言われています。
現在の大聖堂は、ルネサンスからバロック期にかけて建設が行われ、1626年に完成しました。家歴代主任建築家にはラファエロ、ミケランジェロ等の有名芸術家の名が並びます。
壁から床、天井までに至まで、すべて美しく装飾された内部が印象的です。
クーポラに上ろう!
サン・ピエトロ大聖堂に行く際は、ぜひクーポラへ。
サン・ピエトロ広場、サンタンジェロ城、ローマ市内が一望できるクーポラからの眺めは最高です。
ミケランジェロの設計と言われるクーポラですが、残念ながら完成前にミケランジェロは亡くなってしまいます。弟子であるジャコモ・デッラ・ポルタが後を引き継いだと伝えられています。
【料金】
大聖堂への入場は無料ですが、クーポラへ上るには料金がかかります。
すべて階段の場合:5ユーロ(551段)
エレベーターの場合:7ユーロ(頂上に行くにはエレベーターを降りた場所から、さらに320段の階段をのぼります!)
システィーナ礼拝堂 (Cappella Siatina)
ルネサンス期を代表する芸術家達の作品が有名なシスティーナ礼拝堂は、サン・ピエトロ大聖堂の北側に位置します。
中でも、ミケランジェロが4年の歳月をかけて描いたと言われる天井画や祭壇画「最後の審判」が大変有名です。天井画は1512年の完成から2012年で500年を迎えました。
世界中から毎年3万人もの観光客が訪れる大変人気の礼拝堂、来場する人々の運ぶチリやホコリ、汗や体温などによる湿度の変化で作品が損傷するといった問題も浮上しています。近々、入場制限等の対策が取られるようです。
バチカン美術館 (Musei Vaticani)
イタリア語で博物館の意味の「Museo」ですが、バチカン博物館は複数の博物館と美術館から成り立つため「Musei」 と複数形で呼ばれています。上記で紹介したシスティーナ礼拝堂や図書館もバチカン博物館の一部となっています。
ギリシア、ローマの古代彫刻から現代キリスト教美術、世界各国の民族美術まで幅広い作品が展示される世界有数の美術館です。
毎月最終日曜日は入場料が無料になります。
バチカン美術館開館時間と入場料(英語)
バチカン美術館開館日カレンダー
【基本情報】
公用語:ラテン語。といっても普段はなされているのはイタリア語だそう。
人口:約793人
国際電話番号: +379
面積:0.44km
通貨:ユーロ
旅のヒント:サン・ピエトロ大聖堂は、入場の際にセキュリティーチェックと服装のチェックがあります。サン・ピエトロ大聖堂に限らず、イタリアではノースリーブやミニスカート等肌の露出の多い服装だと教会への入場を断られる事がありますので、暑い夏の時期は注意が必要です。
【行き方】
地下鉄A線(赤)のOTTAVIANO駅、またはCIPRO-MUSEI VATICANI駅下車。
サン・ピエトロ大聖堂やバチカン博物館まで徒歩約10分です。
注意!ローマの地下鉄ではスリなどの犯罪が多発しています。利用する際はバックをから目を離さないようにしましょう。
【関連リンク】
バチカン美術館 公式ホームページ
バチカン市国で使える維持費無料の海外携帯電話はこちら。
※情報は2013年1月時点のものです。変更される場合もありますのであらかじめご了承ください。