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看護師Keiの自転車世界一周の旅【第2回:ユーラシアの始まり】

百聞は一見に如かず――1回見たことは100回聞いたことと同程度の価値を持つ。
ということで写真で軌跡を追って頂けると、僕の下手な説明よりもわかりやすいのではないかと思います。
まずは漕ぎ出しから湖北省武漢に到着のあたりまでを今回書きたいと思います。


2011年の秋、自宅がある神奈川県藤沢市を出発しました。
まずは日本をしばらく走り、目指すはユーラシア大陸です。

第一の難関は箱根峠でした。
永遠と続くかのような急な坂は、ペダルをこいでも進まず。結局この日は
11時間自転車に乗り、そのうち4時間程押して歩きました。
歩道に大の字になって倒れたのは、数えきれません。

途中3日間、弟が5県に渡り折り畳み自転車で一緒に走ってくれました。
これまで10年間程あまり話さなかったのですが、この数日間で10年間分話した気がします。
現地調達した即席自転車で長距離を走り、きっとお尻の皮が剥けるくらい辛かっただろうに。
一緒に走ってくれてありがとう。

途中、関西に自転車を置いて石垣島に飛び、八重山諸島を旅して周りました。
一生のうちで一度はここに住む。そう即決するくらい素敵な島々とそこに
暮らす人々に惚れてしまいました。
波照間で沖縄三線を教えてもらい、新しい旅のツールも増えました。

寄り道だらけの旅ですがついに出国。意地でも地に足をつけて進みたい僕は
大阪から船に乗って上海に向かいました。
船の上から中国が見えたとき、外国人達は海と空気の汚さにうな垂れて
いましたが、僕はワクワクする気持ちを抑えられずにはいられませんでした。
いよいよ世界一周最初の大舞台、ユーラシア大陸横断の始まりです。

バックパッカーと違い自転車で旅している故、なかなか旅人とは出会わない
のですが、この写真の彼は遠くスウェーデンから僕と逆ルートで中国まで
自転車で来ました。

1年程上海に住む彼の家に数日泊まらせて頂いたのですが、なぜ上海に
“住んでいる”のでしょうか?
そうです、旅の途中で出会った女の子と恋に落ちてしまったのです。
今では賃貸アパートも仕事もありますが、僕がこの街を離れる日に仕事も
アパートも引き払い、再出発しました。
ちなみに自転車に乗れない彼女は電車だそうです。

結婚式にも度々参加しました。
目の前に次々に運ばれてくる見た目も味も素晴らしい料理、凄まじい音楽と
カラオケにも屈する事無くひたすら目の前の料理を食べて飲んで帰る人々。
披露宴は嵐のように過ぎますが、前後には中国伝統の行事があります。
詳しくは自己ブログの「世界の田舎に泊まろう」で。

クリスマスは浙江省の杭州で聖歌隊を作り、街中のバーやレストランに入り
クリスマスの歌を歌って周りました。

皆にクリスマスを。
この国ではクリスマスが大きいイベントではありません。
しかし真冬に働く屋台のおじさん、タクシーのドライバー、警備員さんなど、
たとえひとりでもクリスマスの雰囲気でハッピーになってもらいたいと思い、
クリスマスを届けました。

時には息を呑むような綺麗な景色もあります。
こちらは世界遺産・西湖です。

しかし、僕は世界遺産や美術館を見てもあまり大きな感動を覚えず、好んでは行きません。
やはり地元の人たちと一緒に過ごしている時の方が幸せで、そこに“旅”を感じます。

よく世界一周していると聞くと、きっとお金持ちなのだろうなと思われるのですが。
お金なんて、全然ありません。マッチョでもありません。

一度だけテントを使ったことがあります。ここで寝たいなぁと思うような
綺麗な場所もあります。

が、親切な人々に甘えてしまい、泊めさせてもらっています。

友達が広がっていくと、安心も大きくなります。

都会と田舎のギャップが激しいこの国では、景色や生活様式の移り変わりを
みているだけでも飽きは来ません。

お正月は1年で一番大切な時期。様々な伝統的な行事が行われます。
泊まらせて頂いている家族にお供して、のどかな田舎で年を越しました。

食べ物の量と胃袋のサイズが合いません。
ひと料理ひとつまみくらいにしておかないと、16の親戚の家を廻るので
最後には動けなくなります。

旅の途中、老人ホームや病院、孤児院、献血の呼びかけ、日本語教師など
様々なボランティアに携わらせて頂きました。

沖縄三線はこういう時にも活躍します。

家族と離れて暮らすお年寄り。
日本も外国も“家族”だけを見れば同じだなと思いました。

次回は湖北省武漢で起こった自転車盗難・捜索事件の様子からお伝えしたいと思います。

 

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