1.ベリーズ(Belize)
中央アメリカのメキシコとグアテマラに隣接するベリーズ。中央アメリカのほとんどの主要言語がスペイン語である中、ベリーズは旧イギリスの植民地であったため公用語が英語です。
ベリーズは国土の半分以上が森林で、自然保護区として管理されています。そこには、パカと呼ばれる巨大でモルモットのような動物やジャガーをはじめとする珍しい動物が生息しています。
また、広範囲にサンゴ礁が生息する美しいベリーズの海は「カリブ海の宝石」とも言われ、1996年には「ベリーズ珊瑚礁保護区」として世界遺産に登録されました。直径313mの巨大なブルーホールも有名です。
2.ボリビア(Bolivia)
変化に富んだ地形やまばらな人口、そして手付かずの自然。ボリビアの国立公園は野生動物の観察に世界で最も適した場所と言えるでしょう。特にマディディ国立公園は、南アメリカで最も手の付けられていない完全な生態系の一つです。ここはバラエティに富むアマゾン流域の野生生物が生息する地域で、新世界哺乳動物の44%、熱帯両生類の38%、確認された10%以上の鳥類と、世界中のどの国立公園よりも保護された生態系が見られます。
訪れるなら、乾期である5月から10月をお勧めします。
3ボツワナ(Botswana)
やはり、ボツワナの自然と野生動物を間近に体験するなら「サファリ」でしょう。サファリとはスワヒリ語で「長い旅・旅行」を意味します。現在では、アフリカ大陸で野生動物を鑑賞することを指す単語として英語でも使われるようになりました。日本にも各地に「サファリパーク」が点在するので、聞き慣れた言葉の一つではないでしょうか。
国土の約35%が自然保護地域として指定されており、ライオンやカバ、象、キリン、レイヨウを間近に見れるチャンスが沢山あります。また、ツチトカゲなどの珍しい小さな生き物も生息しています。
4.グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef, Australia)
Photo by (c)Tomo.Yun
オーストラリア北東部の海、約2600キロに広がる世界最大のサンゴ礁地帯、グレートバリアリーフ。自然界の七不思議の一つであり、1981年には世界遺産にも登録されました。現在のグレートバリアリーフで見られるサンゴ礁は、約8千年も前のものが繁殖して出来上がったと言われています。そして、現在も成長が続いています。
世界最大のサンゴ礁や珍しい魚をはじめとする海の生き物を観察できる場所として、スキューバダイビングやシュノーケリングが大変人気です。一方で、異常気象や公害をはじめとする様々な問題から、サンゴ礁や生態系等、環境への影響も懸念されています。
5.コスタリカ(Costa Rica)
スペイン語で「豊かな海岸」を意味する国、コスタリカ。北がカリブ海、南は太平洋に面しており、絶滅寸前のウミガメの巣が両沿岸に見られます。また、青々と緑が生い茂るコスタリカのジャングルには、猿やナマケモノ、ワニ、トカゲ、毒を持つカエル、珍しい鳥類、虫、蝶々等、数えきれないほどの生物が生息しています。雲霧林という(日本の屋久島のような)湿度が高い常緑樹林が特長で、これが鳥類やジャングルキャットを保全していると言われています。
熱帯雨林や希少動物等で有名なピエドラブランカ国立公園は、首都サン・ホセから300km南へ行ったところにあります。
6.エバーグレーズ国立公園(Everglades, USA)
サギやコウノトリ等のしようきん類の観察に鳥類研究家が集結するエバーグレーズ国立公園は、アメリカで最も大きい亜熱帯国立公園です。また、世界で唯一アリゲーターとワニが共存している場所です。公園には、アリゲーターやワニの近くを歩いたり、サイクリングできる遊歩道があります。場所は、マイアミのミッドタウンから車で約45分。公園は一年中オープンしていますが、施設の一部は、雨の多い夏期に閉鎖されることもあります。
7.ケニア(Kenya)
photo by by Kelly and Robin
ケニアの世界遺産の一つ「トゥルカナ湖国立公園群」は、シビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立公園、サウス・アイランド国立公園の総称です。面積約1600キロ平方メートルという広大な敷地には、カバやヒョウ、ライオン、シマウマ等の大型動物が生息しています。また、「コービ・フォラ」という人類祖先の数百万年前の化石産地が存在します。セントラル・アイランドに生息するワニの数は約15万匹とも言われ、中には5メートルを巨大なものもいるのだとか。
8. ガラパゴス諸島(Galápagos Islands, Ecuador)
南米エクアドルから約1000キロの沖合いに浮かぶガラパゴス諸島は19の主な島で形成されています。1978年、世界遺産に登録されました。ゾウガメという意味のガラパゴス、固有種であるガラパゴスゾウガメが有名です。正式名称はコロン諸島と言うのだそうです。島では、イグアナやアシカ、アオアシカツオドリという足が青(水色)の鳥などが見られます。
環境破壊が大きな問題となっているガラパゴス諸島では、ダーウィン研究所を始めとする自然管理事務所の設置やナチュラリストガイド制度等の厳重な自然保護対策も行われています。
9.マダガスカル(Madagascar)
アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島、マダガスカル。アニメーション映画「マダガスカル」の舞台にもなりました。キツネザルなどの絶滅危惧種が生息するマダガスカルの国立公園は世界中の野生動物愛好家の間で大変有名です。美しい鳥の群れや爬虫類も見られます。
マダガスカル東部6つの国立公園にまたがる森林は、「アツィナナナの雨林」として世界遺産にも登録されています。
10.マレーシア・ボルネオ島(Malaysian Borneo)
photo by schristia
珍しいテングザルを間近で見ることが出来るバコ国立公園。公園内には30キロに及ぶ小道があり、ハイキングがお勧めです。
また、ボルネオ島に2カ所ある、絶滅の危機に瀕したオラウータンを自然に戻すための保護区「サラワク州セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリテーションセンター」「サバ州セピロック・リハビリテーションセンター」も要チェック。
参照元:http://www.lonelyplanet.com/usa/travel-tips-and-articles/57576