皆様こんにちは。
旅を始めた頃は夏が終わり段々寒い冬へと入っている時期でしたが、こちら中国ではもうすでに
日中30℃を越える暑さです。
もう既に旅がスタートして半年が経とうとしており、この間には既に1冊本が書けそうなくらいの
たくさんの素敵な出来事がありました。自転車盗難事件だけでも3時間くらいの話になります。
たくさんありすぎて何から書いていいのかわからないので、まず前回の記事で書かせて頂いた
【旅の目的】を簡単に説明させていただいて、どんな旅なのかを知って頂きたいと思います。
まず僕が考える旅とは、
「5%のお金と、5%の努力、90%の人の優しさ」
という事を最初にお伝えします。
(過去の旅の話は自己ブログ【世界の田舎に泊まろう!】に掲載しています。)
【旅の目的】
世界中をボランティアをしながら周る。
人が住む場所なら困っている人は必ずどこにでもいます。人に限らずです。何も組織に属して行う事
だけがボランティアではありません。
- 例えばもし学生なら・・授業で隣に男の子が座っている。話した事はない。ペンのインクがなく
書けずに困っている。自分はペンを2本持っていた。少しの勇気を出して「よければ使いますか?」 - 例えば雨が降っていた・・自分は傘を持っている。ふと歩く先を見ると傘がなく濡れたお年寄りが
ゆっくりと歩いている。風邪を引いてしまうかもしれない。同じ方向だ。少しの勇気を出して
「よろしければ一緒に入りますか?」
日常生活の中で見られる光景。旅の中でもそんな小さな助け合いの場が至るところに転がっています。
ただ「他人の事をまず第一に考える。」これが出来なければ、助けが必要な人にも気づかないかも
しれません。それからお金と自分と自分の会社の利益しか考えていない人もそうでしょう。
貧しい国や過疎地域の無医村など、医療の届かない地域に医療を届ける。
これまで20数カ国行って来た国々のほとんどは途上国で、またそれらの特に貧しい地域や山間部、
農村には診療所も薬局もありません。彼らが必要としているのは大きな高度医療施設ではなく
相応にしてプライマリ・ケア(簡単な病気や怪我の治療)が不足しています。そこで目にしたカンボジア
での悲惨な出来事(ブログ参照)など、救えるはずなのに救えなかった命が出て来てしまう。
もう同じ悲劇を二度と見たくない。そんな強い思いがこの旅の原動力となっています。
世界中の地元の人たちと友達になる。(世界の田舎に泊まろう:宿泊・食事は地元のお宅)
人それぞれに「旅」の概念や目的があると思います。美術館や博物館、世界遺産を見たい。でも
結局帰国して皆語る事といったら地元の人たちとのエピソードや、可愛い子供達と遊んだ事などでは
ないだろうか。文化も生活様式も言葉も違う人たちとの交流は同じ人間としてしっかり体の中に
刻み込まれる思い出となるはずです。
綺麗な景色、美術館、世界遺産、もちろん素晴らしいです。時間がない3泊4日の旅行者は
これでもかというくらいそれらをスケジュールに入れ、免税店で買い物を済ませて帰るのかも
しれません。しかし僕は全然興味がないです・・。
温もりが感じられるくらいの距離での地元の人たちと過ごす事。それが僕の「旅」です。
目標友達60億人!会ったその日からお友達です。ホントは会う前からお友達です。
僕は「親友」という言葉があまり好きではないです。友達に線引きはしたくないですから。
東日本大震災のときに助けてくれた国外の方々に「ありがとう」とお礼を言いたい。
(自転車の後ろにつけたサインボードにそれぞれの国の言葉で感謝の気持ちを書いて走ります。)
「加油日本!謝謝中国!」(頑張ろう日本!ありがとう中国!)東日本大震災の時、中国も助けに
来てくれ、援助してくれた国の一つです。「感謝する事」を忘れがちな現代社会ですが、これからも
「ありがとう」伝え続けていきたいと思っております。
四川大地震のときも日本は多大な援助をしてくれたと聞きます。
「助け合い」と「ありがとう」この二つはいつも友達です。
時には辛く苦しいときもあるが、その自分が頑張る姿を見た人々が「よし私も頑張ろう!」と
思ってもらえるように、世界中に元気を与える。
外国を自転車だけで旅をするというのは簡単なことではありません。しかし応援してくれている
人たちがいて、僕も応援したい人たちがいます。
よく一人旅で寂しいと思った事はない?と聞かれますが、これまで一度も「ひとり」だと思った事は
ありません。どの道を走っても、どこの街に行っても人はいます。人がいれば友達の輪が広がって行きます。
努力は5%と書きました。僕はガタイがいいわけでもないし、自転車に特別詳しい訳でもありません。
お金もありません。なぜこの旅を続けられているのかというと、僕の周りにはいつも「人」がいるからです。
自分がいつか近い将来誰かの父や祖父になったとき、その子供達が自分の父親を誇れるような親になりたい。
いつか子供は大人を越えるときがくる。肉体的にだけではなく精神的にも。
よく親や学校の先生は「頑張りなさい。」「ああしなさい、こうしなさい!」と言いますが、
「じゃあ、あなたは何を頑張ってきたの?」と聞かれたら、黙ってしまう人が多いのではないでしょうか。
大人という権力を使い口だけは達者だが、説得力がないからです。大人と言われるからには
いつまでも尊敬されたいものです。尊敬は説得力を後押しします。
もちろん「小さい頃から大切に育ててくれた」親や、「この社会で生きる大切な知識を教えてくれた」
先生方はそれだけで尊敬に値するものです。しかし、現実はどうでしょうか。
「うるせえなあ。」「あっちいけ。」と言われてしまうのはなぜでしょうか。
僕はまだ人の親ではありません。しかし少なくとも、自分の子供が「うちのパパ、自転車で
世界一周したんだぜー!」と学校で自分の父親を誇れるようになれたらいいなと思う。そして彼らが
もう少し大きくなり、受験や恋愛など色々な困難に直面すると思う。その時、「パパは自転車で
海外を走ったんだ、苦しかったけど頑張ってきたんだ・・。僕だって・・。」と思ってもらえるといいなと思う。
もちろん子供は親の期待通りには育たない。子供自身で自分の夢を見つけて欲しいから。
苦労して成し遂げたことはずっと自分が死んだ後も歴史に残ります。
でも、もしかしたら彼らが大人になった頃には、「自転車」って言う子供もいるかも知れませんね。
★モベル様提供商品使用の感想★
「ワールド携帯電話」を旅用に提供して頂いております。その国の電話会社の回線を使うのでほぼどこでも繋がります。
通話品質は中国国内・海外問わず「繋がる・切れない・綺麗」の三拍子です。
ただ僕の場合中国国内では以前から所有していた中国携帯と国内SIMを持っており、
そちらの方が相手にも自分にも安く済むので、本格的な活躍は中国を越えたあたりからになりそうです。
しかし、月額料がなく使った分だけかかるモベル携帯は旅のスタイルによっては良い
選択肢になる方も多いのではないかと思います。
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