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一度は行って見るべき世界の美しい駅 6選

Grande central Station グランド・セントラル駅 (アメリカ・ニューヨーク)


Park Ave. を遮る巨大な建物がマンハッタンを代表する歴史的建造物でもあるグランド・セントラル駅。近・中距離の列車が乗り入れています。近年では2011年に駅構内に世界最大のアップルストアが出来たことでも話題になりました。
1860年代に完成し、1913年に改装・修復されたものが現在の駅舎です。

建築様式:建物は、ニューヨーク市立図書館と同様の古典主義風のボサール様式(アメリカン・ボザール)の建築物で、ボザール様式の傑作として高い評価を得ています。ちなみに床は大理石。一時取り壊しそうになったことがあるものの、多くの反対意見があり永久存続が決まっています。

特徴/見所:大きな特徴として、約38メートルの中央の巨大なホールの天井には、プラネタリウムを想像させられる星座の天文図が描かれています。天球を外側から見下ろし眺めた神の始点による星座(裏返しの星座)を現しているのだとか・・・グランド・セントラル駅を訪れたら、この星座は見逃さずにチェックしたいものです!

また駅構内には、地下に、オイスターバーや元プロバスケットボール選手のマイケルジョーダン ステーキハウスなどが入ったグランド・セントラルフードコート、1階には、雑貨、洋服、スターバックスなどの店舗が入ったグランドセントラルマーケットなどが併設されており、ショッピングも楽しめます。

旅行のお土産になりそうな素敵なものが見つかるかもしれませんね。
Grand Central Terminal

 

Flinders Street Station フリンダース・ストリート駅(オーストラリア・メルボルン)

フリンダーズ ストリート ステーションは、1854年開業した豪州で最初の鉄道駅です。現在メルボルンの主要駅であり、一日の利用者はおよそ11万人、平日1日の運行電車は1500本。

駅自体が交通量の最も多い2つ街の大通りがちょうど交差する立地にあることから、待ち合わせ場としても多くの人に利用されています。メルボルンの慣用句に「時計の下で会いましょう!I’ll meet you under the clocks」といのがあるのですが、これは駅の正面玄関にある列車の出発時間を示す時計の下を指しています。また、もう1つ「階段で会いましょう!I’ll meet you on the steps 」というのは、時計の下にある階段のことだそうです。

またこの駅はビクトリア州遺産として登録されており、メルボルンの文化の象徴のでもあります。

建築様式:中央ドームと正面ファサードのアーチ構造が特徴的なアールヌーボー様式の世界的傑作建築です。現在の建物になったのは1910年。黄色の建物がトレードマークで、まさにメルボルンのシンボルとなっている歴史的建造物。

特徴/見所:駅の入口正面のアーチに横一列に13個の時計が並んでいて、各路線の次に出発する列車の時刻がわかるようになっています。ちなみに12時丁 度の路線は今は動いていないものだそうです。時計の下をくぐるように駅の中へ入ると勿論デジタルの表示がありますが、当時外の時計は、遠くからでも多くの情報を伝える為の装置として機能していました。今では待ち合わせの場所としてすっかり定着しています。

ちなみに、1993年11月14日に門司港駅と姉妹駅の締結をしたそうです。

 

Milano Central Station ミラノ中央駅(イタリア・ ミラノ)

1931年に開業した白い巨大なミラノ中央駅は、外壁や内壁いたるところに彫刻があり荘厳な雰囲気でまるで神殿のようです。イタリア以外のヨーロッパの国へ旅を続ける国際列車と、イタリア国内各地を行き来する列車のほとんどがここに発着するため、駅は、いつも人で混雑しています。現在ローマ・テルミニ駅に次いでイタリアで2番目に乗降客数が多く、1日平均500本の列車を約32万人の旅客が乗降しています。年間では、その数1億2000万人に登るとか。

駅に一歩足を踏み入れると、プラットホームが24番ホームまでずらっと並ぶ光景に圧倒されることでしょう。改札口は無く、誰でもコンコースからホームまで入ることができるヨーロッパでは一般的なスタイルです。

駅が建設されていたのは、第1次世界大戦中イタリアの経済危機の真っ只中、その為、計画の進行はゆっくりとなり、初期の計画よりシンプルなったそうです。その後また複雑で威厳を持つように変更され、 ベニート・ムッソリーニが首相の時代、駅にファシスト政体の権力を象徴させたるよう指示があったとか。そのため世界大戦時のムッソリーニ独裁政権時代を代表する建築物のひとつでもある。
また途中で、アルベルト・ファーヴァによって、全長341メートル、66,000平方メートルの場所を覆う鋼鉄で出来た大きなアーケードが導入され、ホームのデザインが新しくなっています

建築様式:駅は1912年のデザイン最終コンペで優勝した建築家ウリッセ・スタッキーニの作。駅の建築様式は一つでなく、リバティ様式やアールデコ他の異なる混合様式。建築家フランク・ロイド・ライトにより「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称されたとか。

特徴/見所: 当時の新記録を誇ったという建物前面は、幅200mで天井の高さは72m。この後ろに並行して「ガッレリーア・デッレ・カロッツェ」(Galleria delle Carrozze, 客車のアーケード)が走っています。ミラノ中央駅の21番線は、ヨーロッパの駅の中で その当時(1943年/44年)の面影をそのまま残している駅の1つだそうです。 またこの21番線から1944年1月30日にユダヤ人605人を乗せた列車がアウシュビッツへ向けて出発したという悲しい過去もあります。今でも、ミラノ中央駅21番ホームには、そのことが壁に刻まれています。

 

London Paddington Station ロンドン パディントン駅(イギリス・ロンドン)

イギリスの空の玄関ヒースロー空港とロンドンをわずか15分~20分で結ぶ、ヒースローエクスプレス、その終点がロンドン・パディントン駅です。

駅舎はイザムバード・キングダム・ブルネルに より設計され、1854年に開業されました。これを記念して駅のコンコースにはブルネルの像が置かれています。駅舎の細かな部分についてはブルネルの仲間であったマシュー・ディグ ビー・ワイアットによって設計されていて、ホームの屋根は錬鉄の柱に支えられた3連のガラス屋根になっています。それぞれの屋根の幅は20.7m、 31.2m、21.3mで、長さは213m。1906年から1915年の間、駅が拡張された際に、北側に幅33mの四つ目のガラス屋根がそれ以前のものに平行して加えられています。

建築様式:ヨーロッパの駅共通の大きなアーチが特徴的。

特徴/見所:他の駅に比べて、コンコース上の構築物が少なく、見通しがよいので、広大なヴォールト構造(カマボコ屋根)の内部空間をじっくり見学するといいでしょう。またマイケル・ボンドの児童文学作品のキャラクター「くまのパディントン」の名は、彼がパディントン駅で見つけられたことに由来していて、駅構内には「くまのパディントン」の銅像があります。

『きかんしゃトーマス』、アガサ・クリスティーのエルキュール・ポワロシリーズの『プリマス行き急行列車』、ミス・マープルシリーズの『パディントン発4時50分』などにもこの駅が登場しています。また、有名なパディントンベアはここで老夫婦に拾われたことからパディントンベアという名前がついたそうですよ。

ちなみに旅行中、ロンドンに宿泊するなら、ロンドン・パディントン駅周辺のホテルがオススメです。万が一地下鉄やバスがストや事故で止まってしまっても、ヒーローエクスプレスさえ動いていれば確実に空港にいけるからです。駅周辺にはリーズナブルな中級ホテルも揃っているので、駅から徒歩圏内の宿を取っておけば、帰国便に乗り遅れるリスクが低く、安心できます。駅には、荷物預かり所(Left luggage)があるので、最終日でも荷物を預けてしまえばぎりぎりまで観光できます。また駅構内には遅くまで営業しているスーパーが2軒もあります。

 

Gare do Oriente Station オリエンテ駅(ポルトガル・リスボン)

オリエンテ駅は、1988年のリスボン国際博覧会に合わせて、リスボン国際博覧会(リスボン万博)の会場であったパルケ・ダス・ナソンイス地区(Parque das Nacoes)に建設された駅です。 リスボンメトロ(地下鉄)やポルトガル鉄道近郊列車、そして長距離列車、高速鉄道の拠点となっています。

駅舎は、世界各国で活躍しているスペイン出身の構造家・建築家であるサンティアゴ・カラトラバによってデザインされ、スペインのゼネコンNESCO(現在 のAcciona)によって建てられました。将来的にはスペイ ンから延伸されてくる高速鉄道のターミナル駅になる予定だそうです。

オリエンテ駅は年間に7500万人もの旅行者が利用する世界で最も大きな駅の1つで、その利用者数は、ニューヨークのグランド・セントラル駅に匹敵するほどとか。

建築様式:今から10年以上前に建築されたとは思えないほどに近未来的な造形で、一件駅舎だとは思えない建物。ゴシック建築の影響が一部に見受けられます。

特徴/見所:鉄のリブで支えられたガラスの連続するプラットフォーム屋根、力強いブリッジで支えられたコンコース、白い木の森のようなプラットホーム

 

Hamburg Central Station ハンブルク中央駅(ドイツ・ハンブルグ)

ハンブルグ中央駅(ドイツ語: Hamburg Hauptbahnhof) は、ドイツのハンブルクにある駅。一日の平均利用者数が45万人で、ドイツで一番多く、ヨーロッパでは、パリ北駅についで2番目の鉄道駅だそうです。駅には、12本のホームと、地下にU-Bahn(地下鉄/Uバーン)のホームが、6本ありあmす。駅はハンブルグの中心部に位置しており、建物の一部が、様々なお店やレストランが、7600㎡の空間に建ち並bWandelhalleというショッピングモールとなっており、毎日6時〜23時までオープンしているそうです。このようにハンブルグ中央駅は、単に列車に乗るだけでなく、買い物や食事、食料調達等もできるようになってます。
駅舎のデザインは、1900年に公募で決定され1902年に建設が始まり、1906年12月4日に開業、最初の電車が到着したのが翌日、そしてその翌日12月6日に電車の時刻表通りの運行が開始されました。その後第二次世界大戦中の1941年11月9日のハンブルク空襲の際、駅も激しい損傷を受け、完全な修復までには時間がっかったようで、1970年代にようやく現在の姿にまで戻されました。

建築様式: 駅舎のデザインは1900年に公募でまず設計コンペが行われ、その結果、Heinrich Reinhardt(ハインリヒ・ラインハルト/1868-1947)とGeorg Süßenguth(ゲオルグ・ズューセングース/1862-1947)という2人の建築家による案が採用されました。しかし、Deutsches Kaiserreich(ドイツ帝国)のWilhelm II.(ヴィルヘルム2世)による評価が思わしくなく、修正を余儀なくされます。その後修正案を元に長さ206m、幅135m、高さ37m、の駅が完成しました(1906年)。ホールの屋根は、Ernst Moeller(エルンスト・メラー/1858-1929)による構造計算で、実現されたとのことです。

特徴/見所:直径2.2mの時計がついた高さ45mの時計台。

この中央駅はドイツ語でHauptbahnhofと言いますが、略して「Hbf」と書かれることも多いので、覚えておくと役に立つかもしれません。

 

以上です。

この記事を書いてみて、どの駅にも長~い歴史があって、ストーリーがあるんだなというのを実感しました。個人的にはここに登場するような海外の駅の雰囲気が大好きです!この中で私が何度か行ったことがあるのがミラノ中央駅ですが、いつも電車の時間に追われていたり、電車の時刻表に釘付け状態のことが多いこともあり、今まで駅をじっくりみて回ることがありませんでした。そのため上記に書いたような歴史背景があるとは考えたこともありませんでした。これを機に、次回以降ミラノ中央駅を訪れるときは、是非21番ホームに足を運んでみようと思います。

そして是非今後訪れてじっくり見学してみたいと思ったのは、ニューヨークのグランド・セントラル駅です!ニューヨークには行った事があるのですが、その時駅には行きませんでした。星座が描かれた天井をゆっくり見上げたり、オイスターバーでオイスターが食べたい(笑)です。それからメルボルンのフランダースストリート駅の正面玄関にある時計も実際に見てみたいなと思いました。

観光地についても同じ事がいえると思いますが、各駅についても事前に少し歴史などを知ってから訪れると、海外の駅を2倍以上に楽しめること間違いなしですね!

あなたのオススメの世界の駅があれば、是非コメント欄で教えてください!その他コメント大歓迎です!

この記事を書いた人: 西郷 (ライター)

モベルとの出会いはかれこれ10年以上前。現在主にSNSやブログ担当ですが、古株ということもあり、頼まれればなんでもやっちゃうなんちゃってライター!7年ほど前に伊に引っ越してきて以来、海外携帯のモベルで唯一の伊在住スタッフとして頑張っています。

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