「オ~ソ~レミ~オ~」この歌を聞くと賑やかなイタリアを思い出すのは私だけではないはず。
「私の太陽」という意味のこの曲、実はナポリ民謡なのです。美しい海に輝く太陽、そして日本人が想像する陽気な人々といったイタリアのイメージは、ナポリが元となっているのでしょう。
近くには青の洞窟で有名なカプリ島があり、風光明媚な観光地として知られるナポリ。
1995年には「ナポリ歴史地区」として世界遺産に登録されました。
ナポリは、紀元前6世紀ごろギリシアの植民市として建設されました。ギリシア語の「ネアポリス」(新しいポリス)が「ナポリ」の語源です。古代ローマ帝国をはじめ、フランスやスペインなど、常に大国の支配に翻弄されてきたナポリ。歴史地区には、フランスやスペイン文化の影響を受けた建築物が残り、様々な文化を受け入れた長い歴史が伺えます。
「ナポリを見て死ね」はこのお城からの眺め
サンタルチア港に突き出るように建つ卵城(Castel dell’Ovo)。城を築く際、基礎の中に卵を埋め込み、「卵が割れるとき、城はおろか、ナポリにまで危機が迫るだろう」と呪文をかけられたことが名前の由来です。卵城の屋上からは、ナポリの街並み、サンタルチア港、ヴェスヴィオ火山までが見渡せます。「ナポリを見て死ね」という諺は、この卵城からの景色を見ておけ!と言っているのだとか。
ナポリの下町を散策しよう!
「ナポリを真っ二つに割った」という意味の下町スパッカナポリ。洗濯物が干してあったり、おばちゃんたちが井戸端会議をしていたりと、地元の人々の暮らしが垣間みれるエリアです。古い教会が点在し、道の両脇にはバールやお店が軒を連ねます。歩き疲れたら、美味しいドルチェとエスプレッソで一休みするのもいいですね。
※スパッカナポリ周辺は観光客も増えていますが、スリなどの犯罪も後を絶ちません。路地裏など人通りの少ない暗い道は避けた方が無難です。
ナポリの夜景!
ナポリ中央駅から約1時間の場所にあるポジリポの丘。ガイドブックにはあまり掲載されていませんが、世界三大夜景の一つです。
〈行き方〉
ナポリ中央駅からメトロに乗り換え、メルジェリーナ駅(Mergelina)で下車。メルジェリーナ港方面へ約10分歩きます。丘の麓から出ているケーブル、メルジェリーナ線に乗り、サント・アントニオ駅(S.Antonio)で下車。遊歩道に沿って歩けば、ナポリの街を一望できる広場はもうすぐです。
※高級住宅地で、比較的犯罪が少ないエリアと言われていますが、夜のナポリは注意が必要です。完全に日が暮れる前に行くなどし、夜遅くの行動は避けた方が良いでしょう。また、各旅行会社から送迎付きのツアーも出ているようです。
ナポリといえばピッツァ!
ナポリがピッツァ誕生の街というのはご存知ですか?厚めのモチモチ生地が特長のナポリピッツァ。19世紀後半、イタリア王妃がナポリを訪れた際に食べたピッツァが大変気に入り、自分の名前をつけたという「マルゲリータ」は、今もなお、庶民の味を代表するピッツァです。また、ナポリ伝統のドルチェ、スフォリャテッラ(sfogliatella)、パスティエラナポレターナ(pastiera napoletana)も是非本場でご賞味ください!そして、〆はエスプレッソで。イタリア人も納得するほど、ナポリのエスプレッソは美味しいんですよ!
【基本情報】
州:カンパニア
県:ナポリ
人口:約300万人(ナポリ県)
郵便番号:80100
市外局番:081
面積:約117平方キロメートル
言語:イタリア語
通貨:ユーロ
交通:「赤信号」は存在しないとまでも言われるナポリ。信号が青でも左右を確認し、道を横断する際は十分気をつけましょう!
治安:ナポリは、犯罪や泥棒などが多い街として知られています。バイクで背後から襲うひったくりが多発しており、昼間も十分に注意が必要です。安全のため、高価なアクセサリーや時計などは外しておいた方が良いでしょう。
【行き方】
ローマからはユーロスターで約1時間半。これならローマからの日帰り旅行も可能ですね!
【関連リンク】
イタリア国鉄 Trenitalia (英語またはイタリア語)
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