トスカーナ州の州都フィレンツェ。メディチ家統治時代の14世紀から16世紀にルネッサンス文化が誕生した街です。ダンテ、ミケランジェロ、ドナテッロ、レオナルド・ダ・ビンチなど、フィレンツェを中心に活躍した歴史上の著名人をあげればきりがありません。
なぜ花の都?
古代ローマ時代、フィレンツェはフロンティアと呼ばれていました。花咲く地という意味で、花の女神フローラから由来します。そのため日本語でも「花の都・フィレンツェ」と言われるようになりました。
ゆっくり歩いてフィレンツェの街を堪能しよう!
主な観光名所は、中央駅から南東3km四方に凝縮されています。まるで街自体が博物館であるかのように歴史的芸術作品が数多く残るフィレンツェ。街の中心部は「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産にも登録されています。徒歩でじっくり見て回りたいですね。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
「花の聖母マリア」の意味を持ち、フィレンツェのシンボルであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。フィレンツェの大司教座聖堂であり、ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼から構成されています。
映画「冷静と情熱のあいだ」のクライマックスシーンにも使われているのが、このドゥオモのクーポラです。フィレンツェ旅行の前にぜひチェックしてみては?
ヴェッキオ宮殿(シニョーリア広場)
現在フィレンツェ市庁舎として使われるヴェッキオ宮殿は、建設された当初、フィレンツェ共和国の政庁舎として利用されたほか、メディチ家がピッティ宮殿へ移るまでの住居でもありました。
有名なミケランジェロのダビデ像。以前は、ここヴェッキオ宮殿の前に飾られていました。損害や雨風による損傷を防ぐため、1873年からはフィレンツェのアカデミア美術館に展示されています。現在宮殿前に置かれているダビデ像、実はレプリカなのです。
ポンテヴェッキオ
アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋。 橋といっても両側には彫金細工店や宝石店がぎっしりと並んでいるので、道路からそのまま入ると、橋を渡っていると気づかないかもしれません。
15世紀、橋の上には肉屋や皮職人の店が軒を連ねていました。しかし、肉屋から発生する悪臭が漂うため営業が禁止され、その後、今のように宝石店が立ち並ぶようになったのです。
第二次大戦末期のドイツ軍による爆破を免れたこの橋を、ヒトラーも歩いたといわれています。
フィレンツェの街を一望するならココ!
〈ミケランジェロ広場〉
街の中心から少し離れた丘の上にあるミケランジェロ広場からは、フィレンツェ全体の眺めを楽しむことができます。 中心地からは徒歩で約30分。バスは、12番または13番です。
〈ドゥオモのクーポラとジョットの鐘楼〉
ドゥオモのクーポラ、ジョットの鐘楼の頂上からはフィレンツェの美しい街並みを一望できます。ドゥオモ464段、ジョットの鐘楼は414段の階段を登らなければならないので、とーっても疲れます。私も数年前にトライしたことがあります。高所恐怖症の私は足がすくみっぱなしでしたが、頂上からの景色は本当に素晴らしく、頑張って登った甲斐がありました。ちなみに、ジョットの鐘楼の入り口には「心臓に障害のある方は上らないように」といった注意書きがあります。
【基本情報】
州:トスカーナ
県:フィレンツェ
人口:約36万人(フィレンツェ県)
郵便番号:50110
市外局番:055
面積:約102平方キロメートル
言語:イタリア語
通貨:ユーロ
【行き方】
〈ローマやミラノから電車を利用する場合〉
ローマからユーロスターで約1時間30分。ミラノからは同じくユーロスターで約1時間45分。
〈フィレンツェ空港を利用する場合〉
日本からフィレンツェまでの直行便はありませんが、ローマ経由や他のヨーロッパの都市経由してフィレンツェ空港にアクセスする方法があります。空港から市内まではバスで約30分です。バスは、30分~1時間間隔で運行。
【関連リンク】
イタリア国鉄 Trenitalia (英語またはイタリア語)
フィレンツェでも使えるイギリス・ヨーロッパ携帯電話はこちら!本体は1,980円~。しかも維持費ゼロ!